男性エネルギーとは
前項で触れましたが、
男性エネルギーは主に父性に象徴され、
女性エネルギーは主に母性に象徴されます。
かといって、必ずお父さん=男性エネルギー と限られるわけではありません。
女性エネルギーの方が強いお父さんもいますし、逆もまた然りです。
離婚や死別などで、一人の親御さんに育てられた場合は、
一人の親御さんが両方のエネルギーを子に与えます。
ここでは、わかりやすい説明のために便宜的に
男性エネルギー=お父さん
女性エネルギー=お母さん
として説明します。
男性エネルギーは与える力です。
子供は父親から愛を「与えて」もらいます。
ですから、たとえば、父親との関係がスムーズにいっていない人は、
心のどこかで「自分は愛を与えてもらえない存在なんだ」と
思い込んでしまっていることが多いのです。
「こっちを見てくれない」
「誰も私に興味をもってくれない」
「(あなたは私を)愛してくれない」
仕事が忙しくていつも一緒にいてもらえなかったお父さん。
帰ってきても疲れていて私に話しかけてくれなかったお父さん。
遊びに連れてってくれなかったお父さん。
よくあるパターンですね。
これはすべて「与えてもらえなかった」という意味です。
そして、成人した子が「私は父に(父の期待に添えず)認めてもらえなかった」
という言葉を口にしたことを聞いたことはありませんか?
相手が求めるものを達成できなかったから、
愛を与えてもらえなかった、という意味です。
私がどんな人間であったとしても愛してもらえる、とは思えず、
ある一定の条件を満たしていないと愛してもらえないのだと思ったりするのです。
この経験は、社会に出る頃になるとそのまま
自分と社会、自分と他者&異性への解釈にスライドします。
「私は誰からも好かれていない」
「私は人から好かれる自信がない」
「私はダメな人間だ(=だから人・会社から認めてもらえない)」
「私の恋人(友達)は、本当に私のことを好き(大切)と思っているか自信がない」
「もっと頑張らないとダメだ(=なぜなら、そうでないと私は人から認めてもらえない)」
恋愛において、「ホントに私のこと好きなの?」と
毎回毎回問い詰めたり、
少しでも電話がないと不安になる女性はこれが原因です。
どれだけ相手が「愛してる」「大事だ」と繰り返し言ってくれても
信用できないし、足りないのです。
なぜなら、根底には「私は愛されていない」という大きな思い込みがあるからです。
(本人の自覚がある・ないに限らず、です)
寂しがり屋であったり、いつも人と一緒にいたい(いないとダメ)、
何かのきっかけで「私一人ぼっちなのかも」と急に不安になったりする人も、
自分の根本に「私は愛されていない・必要とされていない」という
思い込みがあるのが原因であり、
大体においてそれは自分の父親との関係から派生していることが多いのです。
そして、男性エネルギーが健全な形で与えられなかった場合、
子供は自分の男性エネルギーも上手に活用できなくなります。
何か自分で事を起こそうとするときいつも緊張してしまう人や、
これでいいのかと自分の判断に自信が持てない人は、
子供の頃お父さんが厳しかった人が多いのです。
厳しい父親が、子供のやることなすことに怒って、禁止して、横やりを入れる。
評価を下す(=ダメ出しをする)、そんなことが繰り返され、子供は委縮するのです。
男性エネルギーは自己を主張する力ですから、それが上手く回らないと、
子供は自分の言いたいことややりたいことが発揮できなくなったり、
自分の意見を持つことができなかったり、
自分の道を自分が選んでいいのだと思えなくなるのです。
そしてまた、過剰に自分で自分を評価(=ダメ出し)するので、
どんなに頑張っても足りない、私はちゃんとできていないと思っていたりします。
なぜなら、どこまでも自分を厳しく制し、厳しく評価をするから、
自分の努力を認めてあげることができないのです。
当然ながら、人からの評価も重要視しますから、
人前では常に礼節正しい態度を取るべきであり、
社会的に「こうであるべき」とされる、様々な一般常識や慣習、良しとされるルールを
たとえそれが本人にとって牢獄のようなものであっても
守り続けねばならないと自分に課しています。
